オンライン診療を導入するメリットとは?普及への課題とあわせて解説

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/03/24

新型コロナウイルス感染症の流行にともなって、ここ数年注目を集めているのがオンライン診療です。患者が家を出ることなく医師の診察が受けられるオンライン診療はメリットも多く、導入を検討する医療機関も増えています。そこで今回はオンライン診療を導入するメリットと、導入の際に必要な機器や環境、導入するための課題について解説します。

オンライン診療システムを導入するメリット

まず、オンライン診療システムを導入することで医療機関や患者にどのようなメリットがあるのでしょうか。

感染リスクを抑えられる

新型コロナウイルス感染症は感染力がとても強いことで知られています。気をつけているつもりでも、ちょっとした外出や移動で感染してしまうことも少なくありません。医療機関を受診するために利用した公共交通機関で感染してしまったり、医療機関の中で院内感染してしまったりすることもあります。

そのため、自宅から出ずに診察を受けられるオンライン診療は感染リスクを抑えることにつながります。もちろん患者だけではなく、医師や看護師など医療機関従事者にとっても、外来に訪れる患者の人数が減ることで感染リスクを抑えることにもなります。

通院が困難な患者のフォローもできるようになる

もともとオンライン診療システムは、簡単に医療機関を受診できない離島や僻地などの地域に住む人たちのために立ち上げられたものです。しかし新型コロナウイルス感染症の流行により、地域の制限が解除され、今では住んでいる場所に関係なくオンライン診療を受けられるようになりました。

たとえ離島や僻地ではなくても、身体が不自由でなかなか出歩けなかったり、希望する診療科が近くになかったり、主治医がいる病院が遠かったりと、さまざまな理由で通院が困難な患者はたくさんいます。オンライン診療を導入することで、そのような患者が医療から取り残されてしまうのを防ぐことができます。

再診率を上げられる

医療機関側は定期的に通院して医師の診察を受けてほしいと思っていても、なかなかその通りに通院してくれない患者も中にはいます。仕事が忙しかったり、家族の世話で自分の時間が取れなかったりと、その理由はさまざまですが、急を要する症状でなければどうしても通院が億劫になり、足が遠のいてしまうものです。

その点、オンライン診療なら家にいながら診察を受けられるので、移動の手間がなくなり、受診しやすくなります。わざわざ通院するのは面倒だけれどオンライン診療なら受けたいという患者も多いはずです。オンライン診療を導入することにより再診率を上げることができます。

オンライン診療システムの導入に必要な機器や環境

では実際にオンライン診療システムを導入するにあたり、医療機関側にはどのような準備が必要なのでしょうか。

パソコンやタブレットなどの機器を用意する

オンライン診療では、パソコンやタブレットなど通信機器の画面を通して患者を診察します。もともとカメラやマイクやスピーカーがついている機器ならよいですが、ついていない機器であれば別途購入して、使えるように接続しておく必要があります。

オンライン診療用アプリの購入

スムーズにオンライン診療を行うためにはアプリを利用するのがおすすめです。医療には患者のプライバシーが大きく関わってきます。そのため、セキュリティ面で考えても、オンライン診療専用のものを購入するほうがよいでしょう。さまざまな企業がオンライン診療のためのサービスを展開しているため、月額料金や使いやすさ、サポートなどを含めてもっとも適切なものを選ぶようにしてください。

厚生局への届出

厚生労働省はオンライン診療を行う医療機関に対して届出を求めています。届出自体は強制ではありませんが、届出を行っている場合と行っていない場合とでは初診料の点数も異なるので、継続的にオンライン診療を行っていくのであれば届出をしておくに越したことはありません。

オンライン診療システムを導入するための課題

オンライン診療はメリットも多いですが、もちろんデメリットもあるうえ、導入するための課題もまだ残されています。もっとも大きな課題は安定した通信環境の確保です。診療の途中で電波が途切れてしまったり、通信不良で診療に差し支えたりすることは、オンラインならではの課題といえます。

また、医療機関従事者側も患者側も、とくに高齢者はパソコンやタブレットに不慣れな人も多く苦手意識を持ってしまっていて、それが導入を躊躇する理由の1つにもなっています。これらの課題をどう解決していくかが、オンライン診療システムの今後を左右するといってもよいでしょう。

まとめ

今の時点では、実際にオンライン診療を導入している医療機関はそれほど多くはありませんが、今後も新型コロナウイルス感染症の流行が継続すると考えられることから、これからオンライン診療を導入する医療機関も増えていくことでしょう。導入する際には、オンライン診療のメリットを充分に活かせるように機器や環境を整えて準備し、スタッフにも周知することが大切です。

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