オンライン診療システムを導入するメリット・デメリットとは?

公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/05/30

メリットデメリット

オンライン診療システムとは、最近、活用の場が増えている新しい医療の形です。今回の記事ではオンライン診療とは何なのか、そのシステムを使うメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。さらに、医療者がオンライン診療システムを導入するときのコツもあわせて紹介しましょう。

そもそも「オンライン診療」とは?

オンライン診療とは、リアルタイムでビデオ通話を行い、診察・処方を行う診療方法です。これを行うためには、診療システムと扱う端末、ネット環境が必要になります。基本的な流れとして、まずは患者がウェブからオンライン診療を予約。

そして予約日の予約時間になれば患者と医師がそれぞれスマホやタブレットなどの端末を使ってビデオチャットを接続し、お互いの本人確認を行った後、オンライン診療を実施します。診療後は、病院側の処方箋の取り扱いや決算処理などを行い、終了となるのです。

そんなオンライン診療は、これまで原則として初診で利用することを認められていませんでした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大にともない、初診が時限的に認められるようになったのです。また、対象疾患を医師の責任の下で診断や処方が可能と判断する範囲まで広げるなど、これまでと違う動きが起こっています。

そして2020年度の診療報酬改定でもさまざまな制限が変わっていっており、これからより注目されているシステムです。

オンライン診療システムを導入するメリット

オンライン診療システムを導入するメリットは、次のとおりです。

医療へのアクセスが簡単になり、最適な医療を受ける機会が増える

医療を必要とする患者にとって、医療へのアクセスがしやすくなるため、最適な医療を受けられる機会が増えています。また、患者が能動的に治療へ取り組む姿勢になりやすく、治療効果の最大化が図りやすいのが特徴です。さらに感染リスクの軽減や患者の減少にともなう収益減の回避の一助となるでしょう。

ほかにも柔軟な医療体制を常時行える体制を整えることで、平時から医療を提供できるようになります。

自宅に居ながら定期通院ができるため、治療中断を防ぐことができる

オンライン診療システムは、通院が困難な患者の治療継続につながることが期待できます。また、在宅のままで診療を受けられるため、これまでよく見られていた治療中断の抑止につながる可能性が高いです。さらに対象疾患が、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった慢性疾患となっており、非常に相性がよいといえます。

全国どこでも診察を受けられる

オンライン診療システムは、アプリなどのインストールが不要で、端末さえあれば全国どこでも質のよい診察が可能という点が大きなメリットです。また、多忙な患者も隙間時間を活用して受診ができるため、治療継続率を向上させることができます。

効率的な経営に繋がる

オンライン診療システムは、患者にとって通院の手間や感染症のリスクの低減というメリットはとても大きいです。その一方で、医療機関の目線でみると、患者が診療を受けやすくなることで、治療継続率が向上します。それにともない、収益が増加かつ安定し、効率的な経営が可能となるでしょう。

オンライン診療システムを導入するデメリット

オンライン診療システムは、メリットが多い一方で、デメリットとして次のことが挙げられます。

導入後の活用が難しいユーザーがいる

システムの導入には、アプリのインストールや初期設定のステップが患者側にもあります。そのためITに慣れていない高齢者などの場合、導入後の活用が充分進まないというケースも少なくありません。

オンライン診療の対象疾患が少ない

診療が可能な疾患は厚生労働省による指定を受けており、現在も見直しが進んでいるとはいえまだ少ないことがデメリットのひとつです。

報酬が少ない

対面診療からオンライン診療に切り替えた際、報酬差が大きくなります。そのため、普及が遅れている面があるのです。

オンライン診療の運用方法が決まっていない

医療機関によって、簡単な説明ですませるところから詳しいところまで説明するところがあるなど、運用方法に差があります。そのため、アプリを取れば誰でも簡単に利用できるシステムが求められているのです。

オンライン診療を始めるにあたって費用がかかる

オンライン診療システムは、すでにある医療機関のシステムと連携させることができます。しかしその一方で、その分の費用が必要となるため、初期コストが多いのもデメリットです。

まとめ

オンライン診療システムについてと、そのメリットとデメリットもあわせて紹介しました。選ぶポイントは、予約から調剤、服薬指導までを一気通貫で行えるか、現在使っている電子カルテと連携できるかです。オンラインで診療するため、ビデオ通話システムの質も重要になります。

さらに費用面や決済方法・利用端末の選択肢、使いやすいシステムデザインが組まれているかも検討するべきです。ほかにも、医療機関の業務フローを理解したシステムになっているか、アフターサービスが充実しているかどうかも、重要なポイントになります。

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