2022年4月に改訂!オンライン診療指針のポイントについて解説!

公開日:2023/03/01  最終更新日:2023/07/04

厚生労働省は、2022年1月に「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を部分的に改訂して、Q&Aを更新しました。この記事では、オンライン診療が注目されている理由やオンライン診療指針改訂のポイント、オンライン診療を安全に実施するための注意点を解説します。改訂のポイントが曖昧な医療従事者はチェックしてみてください。

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オンライン診療システムが注目されている理由

新型コロナウイルス感染症の流行にともない、オンライン診療はより注目されるようになってきました。この章では、なぜオンライン診療がコロナの流行にともなって注目度があがっているのか理由を2つに分けて紹介します。

1つ目の理由は、対面診療と比べ、オンライン診療は感染や症状悪化のリスクを抑えられるからです。現在、発熱や咳など、風邪に似た症状が出た場合に、皆さんが考えることが「この発熱や咳は新型コロナウイルス感染症によるものかな」という疑問です。

ただ症状が出た場合だけでは新型コロナウイルス感染症陽性か分からないため、疑いの段階で病院に行くと、陰性だった場合でも、新型コロナウイルス感染症陽性の別患者と接触する可能性が高まるため、その接触の際に新型コロナウイルス感染症に感染する恐れが高まります。オンライン診療では、病院内での新型コロナウイルス感染症への感染リスクを抑えることが可能です。

2つ目の理由は、24時間予約が可能だということです。病院は予約の受付時間が限られていることが多く、仕事で忙しい方の中には、予約が面倒くさかったり、忙しすぎて電話する時間がなかったりするという理由で、来院を断念する人もいるのではないでしょうか。

オンライン診療は、24時間予約が可能なのに加えて、簡単な問診票に回答すれば予約を完了できます。忙しさのあまり病院に行けず、新型コロナウイルス感染症陽性なのに働いている人を減らすことで、国全体の陽性者を減少させることも期待されています。

「オンライン診療指針」の3つの改訂ポイント

では、今回の改訂で具体的にどのようなことが変更されたのかを医療従事者に詳しく紹介します。今回の改訂では、これから紹介する3点のケースにおいて初診からオンライン診療を実施できることになりました。

1点目は、かかりつけの医師が実施する場合です。ここでいうかかりつけの医者とは日頃から直接の対面診療を重ねていたり、患者と直接的な関係が既に存在していたりする医師のことをいいます。

2点目は受診を希望する患者の医学的情報が充分にそろっているに加えて、患者の症状的にも医師が可能だと判断した場合です。ここでいう医学的情報とは「既往症、服薬歴、アレルギー等のほか、症状から勘案して問診および視診を補完するのに必要な情報」のことをいいます。

3点目は初診前に医師が診断診療前相談を実施する場合です。診療前相談とは、医師と患者で映像を用いたリアルタイムのやり取りを実施して、患者の医学的情報と症状を確認する行為のことを指します。

では、具体的にどのような場合において診療前診断を実施した後にオンライン診療を受診することが可能なのか、3点具体例を紹介します。

1点目は、かかりつけの医師がオンライン診療を実施していない場合や、休日夜間であることが理由でオンライン診療を実施できない場合です。

2点目は、受診を希望している患者にかかりつけの医師がいない場合になります。3点目は、かかりつけの医師の紹介もしくはセカンドオピニオンのために受診する場合です。

「オンライン診療指針」を安全に実施するための注意点

では、オンライン診療を現場で実施していく医療従事者はどのような点に注意するべきなのでしょうか。この章では、オンライン診療を実施する医療従事者が安全な診療を実施するために注意すべきことを、3点に分けて紹介します。

1点目は通信環境を整えておくということです。通信環境が悪いと途中で動画が途切れてしまうことがあるため、充分な情報のやり取りができません。ネット環境の悪さは患者からの大切な情報を聞き漏らしてしまうリスクにもつながります。医師側がネット環境を整えることはもちろんですが、患者側にもネット環境が整った環境からオンライン診療を受診するように呼びかけることが必要でしょう。

2点目はオンライン診療を希望する患者が、ネット機器への操作が不慣れな場合、受診が難くなるということです。パソコンやスマートフォンなどのオンライン機器の仕様に慣れてない高齢者や、仕事でオンライントークツールを使用することがない方にとってオンライン診療は、非常にハードルが高いといえるでしょう。

オンラインツールの使用に慣れていない方でもオンライン診療が実施できるよう、患者向けの丁寧なガイドラインを作ったり、中には電話診療サービスを受診していたりするクリニックもあるため、一度電話診療の導入を検討してみてもよいのではないでしょうか。

3点目はヒアリングの技術不足によって、診断のために必要な情報が充分に聞きとれない場合があるということです。オンライン診療は触診ができなかったり、直接対面で見るよりも視診が難しくなったりするため、患者の状態を確認することが対面診療より困難になる場合があります。

医療従事者に求められることは、オンライン上での正しい視診と、患者から必要な情報をもれなく確認するためのヒアリング力です。患者側もオンライン診療慣れてない場合が多いため、医師が先導する形でしっかりと患者にヒアリングしましょう。

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まとめ

今回の記事では、2022年に改訂されたオンライン診療指針の具体的な改訂のポイントやオンライン診療を実施する医療従事者がどのような点に注意して診療を実施しなければならないのかを解説しました。

オンライン診療は、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを減らすことや忙しい方の医療機会を確保するなどのメリットもたくさんありますが、まだまだ課題も多い領域です。医療従事者は今回の記事で解説したポイントを理解して、患者の安全を守るための準備を進めていきましょう。

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