オンライン診療市場は今後成長するのか?今後の見込みについて
公開日:2022/11/14 最終更新日:2023/07/04
新型コロナウイルスの影響により、これまでの生活様式が変化しています。リモートワークやオンライン会議をはじめ、診察行為もオンラインで完結する「オンライン診療」が拡大しつつあります。そこで本記事では、オンライン診療とは何かを紹介したうえで、現状の課題や今後の成長見込みについて解説します。
オンライン診療サービス市場は今後も成長を続ける見込み
新型コロナウイルスの感染防止の観点から、医療現場でも「オンライン診療サービス」が取り入れられています。
オンライン診療とは、2018年に厚生労働省が公表したガイドラインにおいて「遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為」と定義されています。
つまり、スマートフォンやパソコン、タブレットなどを使用し、医者と患者が、インターネット上かつリアルタイムで診療行為をすることをオンライン診療というのです。
ただ、会計や予約の受付、薬の処方などの付属機能もオンラインで提供するかどうかは医療機関ごとに異なり、診療のみを行う場合でもオンライン診療と判断されます。
そして、オンライン診療は新型コロナウイルスの影響で、市場規模が拡大したサービスであり、今後も成長を続けることが予想されています。調査会社シード・プランニングの調査によると、2018年のオンライン診療の市場規模は123億円でしたが、2022年には市場規模が約170億円となっています。
2020年に日本で最初の新型コロナウイルスの症例が確認されたため、以降、市場規模が急拡大しているのです。さらに、2030年には292億円の市場規模になると予想されています。
このように2018年から2030年までの12年で、市場規模が約2.4倍に拡大するとされており、右肩上がりでの成長が予想されます。
オンライン診療にはまだまだ課題も多い
病院内での感染を抑えられたり、患者が診療を受けやすくなったりするのが、オンライン診療の魅力です。
一方で課題も多いという現状があります。たとえば、通信環境が安定しないことで、診療を実施できないことが挙げられるでしょう。
通信環境によっては音声が聞き取れない、動画が途切れるといった現象が頻繁に発生しており、十分な情報のやりとりができないケースも少なくありません。また、オンライン診療に適さない症状があるのも課題でしょう。
たとえば、軽い風邪や比較的症状が安定している花粉症や、生活習慣病などはオンライン診療に適していますが、一方でレントゲンや血液検査が必要であったり、重篤な症状や呼吸機能の検査が必要であったりするとオンライン診断には不向きです。
このように病気によっては、オンライン診療に適さないケースもあるので、十分な治療を受けられない可能性がある点が課題となっています。
また、画面越しで診断することになるため、直接診察するよりも視診がむずかしいことや、高齢者などで電子機器・インターネットの扱いに慣れていない方は、受診がむずかしいといったことも課題となっています。
つまり、オンライン診療は便利なサービスである反面、医療機関側、患者側が抱える課題も多いという現状があるのです。
オンライン診療システムをうまく活用しよう
オンライン診療はパソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器と、インターネット環境さえあれば診療可能です。患者側には、時間や病院までの交通費を削減できる、病院側が対応していれば24時間いつでも予約・診察が受けられるなどのメリットがあります。
仕事が忙しかったり、自宅の近くに病院がなかったりする方にとっては、便利なシステムなので、オンライン診療は喜ばれるでしょう。
また、仕事が忙しい方や自宅近くに病院がない方は、病院に通いづらく継続的に通院や治療を受けられないことがあります。しかし、オンライン診療なら、いつでも診療を受けられるので、再診率が上がるというメリットが病院側にあります。
双方にメリットがあるオンライン診療ですが、先ほど解説したように、通信状況が不安定で十分な情報のやり取りができなかったり、オンライン診療には不向きな病気があったりするという課題もあります。これらの課題があることも踏まえ、利用できるとこは利用し、上手にオンライン診療を活用できると良いでしょう。
まとめ
新型コロナウイルスの影響により、オンライン診療の市場規模が拡大しています。2018年から2030年にかけて、オンライン診療の市場規模は約2.4倍になると予測されており、今後も右肩上がりでの成長が見込まれます。
再診率が向上したり、遠方の患者へのフォローが可能になったりなどのメリットがある一方、通信環境が安定しない、病状によっては十分な診察・治療ができないなどの課題もあります。
一方で、病院側、患者側それぞれに、メリットがあるため、オンライン診療の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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