オンライン診療システムは地方にはまだ浸透していない?普及率を解説

公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/07/04


医療従事者の方の中には、オンライン診療を促進していきたいけれど促進されずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。オンライン診療とは地方などに在住し、なかなか医療機関に出向くことが難しい方向けへ、オンライン上のリアルタイムで診療を行うことができるサービスです。今回このサービスの普及率などに関して見ていきましょう。

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地方における医療の現状

近年、地方における医療体制の脆弱性が危惧されています。地方では、医師の絶対数が不足しているなど、医師が偏在しているといった現状があります。そうなってしまう理由として挙げられるのは、やはり医師の方が都市部に集中してしまっていることなどが挙げられます。また、地方における地域医療では、行政と医師や看護師などの医療従事者と住民が、ひとつにまとまり、その土地での限られた資源などを最大限利用し、適切な医療体制などを提供するといったこのサイクルが円滑にできることが重要なのではないでしょうか。

しかし、このサイクルを維持するのは容易ではありません。なぜなら、その地域の環境や時代により日々変化しているからです。地方の地域では過疎化が進み若者は、どんどん都市部へと流出してしまい、残った住民は高齢者ばかりといった例もあります。その影響によりその地域での病院経営が難しくなり、廃業を余儀なくされる医療従事者も少なくありません。このような事態になってしまわないように、本来であれば行政や医療従事者と住民が力を合わせて地域医療が枯渇してしまわないように支えていくことが重要となります。

しかし、現状はなかなかことがうまく進まずにいます。行政の立場上、一方的に医療体制の確立を進めていくことは難しく、医療従事者などの関係者の協力を仰ぐ必要がありますが、なかなかうまく協力を仰げずに、その間にも地域医療の枯渇はどんどん進んでしまうといった課題があります。医療従事者の方も日々の診療に追われなかなか時間が取れないなどの、地方の医療にはまだまだ課題が山積だといえます。

オンライン診療システムの普及率とは

上記では、地方における医療の現状に関して見てきました。地方では深刻な医師不足とともに、そもそも医療体制の脆弱が危惧されているのが現状としてありました。そんなとき、便利なのはオンライン診療システムなのではないでしょうか。

オンライン上で診療してくれるサービスのため、患者と医師が離れた場所にいても診療が可能となるため、地方在住の方や、なかなか医療機関に出向くことが難しい方などに重宝されるのではないでしょうか。しかし、このオンライン診療システムですが実際のところ普及率はどの程度なのか気になるところではないでしょうか。

そこでここでは、オンライン診療システムの普及率にフォーカスして見ていきましょう。厚生労働省が公表したオンライン診療実績の検証結果によると、電話での診療を含めたオンライン診療を実施できるとして登録した医療機関は、2021年4月末において1万6,843件となっていますが、そのうちオンライン診療を実施している医療機関は、わずか全体の15%程度となっています。この割合だけ見ると、オンライン診療はまだまだ普及していないように思えるでしょう。

しかし、このオンライン診療の普及率も都道府県別で見てみると格差がかなりあることが分かります。たとえば、もっともオンライン診療の普及が進んでいるのは東京都となります。その次は、神奈川県や大阪府や愛知県が続きます。このことから、オンライン診療が普及しているのは大都市を中心として普及していることが判明しました。

一方で地方でのオンライン診療の普及率は、大都市と比較してまったく進んでいないことは一目瞭然です。オンライン診療の普及に関しても、やはり大都市と地方での格差が広がっており、地方で医療に従事している医療従事者の方の負担はこれでは減らないのではないでしょうか。

オンライン診療システムの導入により地方の医療はどう変わる?

地方に在住している方の中で、やむを得ない事情で医療機関に通院している方や、薬の処方をしてもらうために、医療機関へ出向く方は多いのではないでしょうか。そういった方々の多くは、自宅から医療機関が遠いため、通院にかかる移動時間が数時間かかるという方や、薬を処方してもらいたいだけなのに、かなりの時間待たされるといった方も珍しくはないでしょう。

しかし、オンライン診療システムを導入することによって自宅に居ながらにして医師の診療を受けることができ、薬も自宅まで郵送してもらえます。利用するオンライン診療システムによって異なる場合がありますが、アプリなどから事前に医療機関の予約をしておくことで待ち時間なしで自宅から受診可能となっています。

さらにオンラインでの服薬指導も行っているため、対面で診療するのとではなんら差異はないので、安心してオンライン診療システムを活用できます。地方の医療が枯渇もしくはひっ迫している状態でも、オンライン診療システムを活用することによって、医療従事者の方も少しは負担の軽減につながるかつ、患者も手軽に医療機関を受診することが可能になります。

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まとめ

今回は、オンライン診療システムの普及率について見てきました。現状日本の医療はとくに地方では脆弱している状態で、医師も不足しています。またオンライン診療システムにおいてもまだまだ普及率は乏しいですが、普及しているのは大都市が中心でした。今後、オンライン診療システムが地方にも普及することで、患者も医療を受けやすくなり、医療従事者の方の負担も軽減できるのではないでしょうか。

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