オンライン診療システムにはどの端末が適している?選び方と注意点を解説
公開日:2023/09/15 最終更新日:2023/07/21
オンライン診療は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をきっかけに、導入する医療機関が増えています。しかし、さまざまな観点から導入に慎重な医療機関も存在します。この記事では、オンライン診療システムに適した端末や、端末の選び方、システムの導入時に押さえておくべき注意点などを解説します。
オンライン診療システムを導入するならどの端末が最適?
オンライン診療システムを導入するにあたり、どの端末が最適なのでしょうか。結論から述べると、タブレットがよいでしょう。そもそもオンライン診療とは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどといった通信機器と、インターネット環境を利用して診察を行う診療方法を指します。
タブレットであれば、パソコンに馴染みのない医師やスタッフでも、スマートフォンの感覚で操作可能です。また、電子カルテなども扱えるため、院内のペーパーレス化が進みます。しかし、導入する医療機関によっては、タブレット以外の端末が好ましい場合もあります。
オンライン診療システムに必要な端末選びのポイント
次は、オンライン診療システムに必要な、端末選びのポイントについて解説します。オンライン診療システムの端末選びのポイントには、さまざまなものが挙げられます。端末選びのポイントとして、スマートフォン、タブレット、パソコンのメリット・デメリットを解説します。
スマートフォンのメリット・デメリット
スマートフォンのメリットは手軽さがあることです。スマートフォンが普及している近年では、スマートフォンを使えるという方は多く存在します。これにより、端末について新たに学ぶ必要がなく、システムを導入することが可能です。
また、スマートフォンは小さいため、ストラップを付ければ首から下げて自由に持ち歩けるとともに、置く場所も取りません。一方デメリットとして、大きさが挙げられます。スマートフォンは、タブレットやパソコンに比べて画面が小さいため、診察の際に患者の様子がわかりづらい場合があります。
タブレットのメリット・デメリット
タブレットのメリットは、スマートフォンとパソコンのいいところ取りができることです。タブレットはスマートフォンのような手軽さがありながら、パソコンに近いスペックを持ち合わせています。画面もスマートフォンより大きいので見やすく、パソコンほど場所を取りません。しかしその反面、普段使用しているスマートフォンと異なるOSである場合、慣れるまでに時間を要する場合があります。
パソコンのメリット・デメリット
パソコンのメリットは、導入済みであればコストを抑えられることです。既にパソコンを導入していて、新たな端末を購入する必要性を感じなければ、パソコンでオンライン診療をするのがよいでしょう。パソコンがカメラやマイク、スピーカー付きであれば、よりコストが抑えられます。
ですが、パソコンは使用に慣れが必要であり、手軽さを欠きます。スマートフォンが普及して、現代人はパソコンに触れる機会が減りました。スマートフォンは使えても、パソコンは使えないという人もいるほどです。パソコンを苦手とする人がオンライン診療に携わる場合は、担当者の指導のもとでシステムを導入するようにしましょう。
オンライン診療システムの導入時に押さえておくべき注意点
システムの導入時に注意すべき点は4点あります。順番に解説します。
通信不良が発生すると診療ができなくなる
まず1点目として、通信不良などによって診察できない場面が起こりえます。オンライン診療システムを導入しても、通話が途切れては診察になりません。医療機関側の通信環境も重要ですが、患者側の通信環境に問題がある場合も存在します。通信環境の重要性を患者によく説明し、徹底しましょう。
収益性が下がる
2点目は、対面診療に比べて収益性が低い点です。オンライン診療は、対面診療に比べて診療報酬が低く設定されています。これにより、オンライン診療が続くと、医療機関の経営が逼迫することもあります。
初期費用が高い
3点目に、システムの導入にコストがかかることが挙げられます。システムの導入には初期費用がかかることや、運用費が必要であることは少なくありません。場合によっては端末の購入も必要です。費用対コストを秤にかけ、慎重に導入を進めましょう。
患者の症状変化に気づきにくくなる
4点目は、患者の体の変化に気づきにくいことです。オンライン診察は、肉眼で診ることや触診などができないため、患者の体の変化に気づきにくい場合があります。たとえば、テレビ電話中に、照明などの影響によって、相手や自分の顔色が普段と異なって映ったことはありませんか?顔色は体調不良を見分けるための重要な要素です。こういったことからもわかるように、オンライン診療だけでなく、定期的な対面診察も必要といえるでしょう。
まとめ
オンライン診療システムに適した端末や、端末の選び方、システムの導入時に押さえておくべき注意点などを解説しました。オンライン診療システムに適した端末は、導入する医療機関により異なります。端末によって、さまざまなメリット・デメリットが存在するため、特徴をよく理解したうえで、導入を検討しましょう。
また、導入する際の注意点として、通信不良に気をつけるべき点や、対面診療に比べて収益性が低い点などを挙げました。オンライン診療は、院内感染を未然に防げ、事前問診によって円滑な受診を可能にします。患者のみならず、医療機関にとってもメリットがある存在です。あなたが携わる医療機関でも、この機会にオンライン診療の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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